惑星を司る神は有名だけど、個々の星座にも守護神がいるらしい。
いかにもな神様もあれば、何故?と思うような神様も。
それぞれの相関関係と重ねて見るとちょっと楽しいかもしれない。
※ 神話は諸説あるものなので、ここに書いてあるものは一つの例として見てください。
牡羊座 … アテナ
知恵と武芸の女神。ゼウスとメティスの子。ゼウスの頭から武装した姿で誕生。
男であるゼウスが一人で子を産んだので正妻ヘラ激怒。だがゼウスは娘を溺愛。
様々な勇者と関わるが、処女神。ヘパイストスに精液をかけられた話とかはあるけど。
牡牛座 … アプロディテ(金星)
美と愛の女神。ヘパイストスの妻であり、アレスの愛人。
恋愛関係になった神や人間は数知れず。愛の神エロスをはじめ子供も多い。
ヘパイストスにアレスとの密会現場を押さえられ、神々の前で見世物にされた。
双子座 … アポロン(太陽)
弓・医療・音楽・予言・光明の神。太陽の神ヘリオスと同一視される。
ゼウスとレトの子。アルテミスの双子の弟。マザコンでシスコン。
才能ある美男子とあって、特定の配偶者は無いが男女問わず愛人は多い。
蟹 座 … ヘルメス(水星)
伝令神。商業・牧畜の神。盗賊・詐欺師・旅人の守護者。ゼウスとマイアの子。
アポロンの飼ってる牛を盗んで食べたり、竪琴を発明してアポロンにあげたりしている。
アプロディテの愛人の一人。王女ぺネロぺとの間に牧神パンが生まれる。
獅子座 … ゼウス(木星)
主神。天空の神。雷と雨を司る。クロノスとレアの子。正妻はヘラだが妻子は多い。
ティタノマキアのヒーロー。オリュンポスの王にして他の追随を許さぬ好色家。
しかし、王としての才覚は確かで、浮気にしても政略的な部分がある。
乙女座 … デメテル
農耕の女神。クロノスとレアの子。ゼウス、ポセイドンの愛人。ペルセポネ他子だくさん。
穏やかな性格だが、娘を冥府の王ハデスに攫われた際には激怒して仕事放棄。
ゼウスが一年の三分の二の間娘の里帰りを許し、これによって季節が移ろうようになった。
天秤座 … ヘパイストス
火と鍛冶の神。ゼウスとヘラの子。醜い容貌と曲がった手足がコンプレックス。
ゼウスがアテナを産んだのに対抗しヘラが一人で産んだが、醜さから捨てられた。
後にヘラに復讐を果たしオリュンポスに迎えられ、アプロディテを妻とする。
蠍 座 … アレス(火星)
軍神。流血と殺戮を司る。ゼウスとヘラの子。アプロディテ他愛人や子は多数。
美しく逞しいが乱暴者。一説にはヘラが一人で生んだ子ゆえに不出来だったと言われる。
浮気現場を見世物にされたり、アテナと喧嘩して負けたりと情けないエピソードが目立つ。
射手座 … アルテミス(月)
狩猟・出産・光明の女神。月の女神セレネと同一視される。
ゼウスとレトの子。アポロンの双子の姉。誕生直後に母の出産を手伝い弟を取り上げた。
処女神。彼女の裸を見た男の末路は悲惨。オリオンに恋するが弟の計略で殺してしまう。
山羊座 … ヘスティア
炉と聖火の女神。家を発明した。クロノスとレアの子。配偶者も愛人も子供もいない。
ポセイドンやアポロンに言い寄られ、一族間の争いを避けて処女神となった。
オリュンポス12神の一人だったが、酒の神ディオニュソスに座を譲る。
水瓶座 … ヘラ
結婚と出産の女神。クロノスとレアの子。ゼウスの妻。子はアレス、ヘパイストスなど。
すでに妻のいたゼウスの求愛を拒否し続け、正妻にする約束の末にようやく受け入れる。
が、後に浮気に悩まされ続ける。娘の青春の女神ヘベはガニュメデスの先任の酌童。
魚 座 … ポセイドン(海王星)
海の王。クロノスとレアの子。妻はアンピトリテ。愛人はデメテル、アプロディテ他多数。
人魚の姿をしたトリトン、オリオン他子供も多く、中には金毛の牡羊やペガサスなども。
ゼウス、ハデスと世界の支配権を分け合う。アテナと領有権を争い技対決に敗れる。